オンラインカジノは違法なの?
オンラインカジノをプレイする上で、違法なのか合法なのかは知っておきたいところです。
実際の所、オンラインカジノは、海外で合法とする国で運営されているということもあり、そのオンラインカジノ自体は違法でもなんでもありません。
しかし、問題は、日本人が日本国内において、これらのオンラインカジノをプレイすると、賭博罪にあたってしまうのではないかという点です。
実はこれらの問題に関しては、今までに日本国内で事件がいくつか起こっています。
2017年にNetBanQ事件が起こった
オンラインカジノの違法性・合法性に関する問題として、よくピックアップされるのが、2017年に起こった、 NetBanQ 事件です。
この事件ではプレイヤーが家宅捜索を受けることになり、賭博罪の容疑をかけられることになりました。
しかし、プレイヤーが裁判で争う意向をみせ、そして結果的に不起訴を勝ち取っています。
こちらの件は、海外で合法とされているオンラインカジノで、日本国内でプレイヤーがパソコンからアクセスをしていたという事例となっています。
プレイヤーは賭博は認めていましたが、このような状況で検挙されたのが納得できないという理由で争う姿勢をみせました。
このように、オンラインカジノでプレイをすることで、あるプレイヤーが摘発されて家宅捜索を受けてしまったのですが、その後、不起訴となり、おとがめなしという結果となっています。
この事件から分かることとは?
略式起訴というのは、軽い犯罪の場合、プレイヤーが罪を認めることによって、罰金を支払って、裁判無しで判決が出るというシステムとなっています。
しかし、オンラインカジノのプレイヤーで、こちらの略式起訴を受け入れず、裁判で争う姿勢を見せました。すると、検察側は、途端に不起訴処分という形に姿勢を見せています。
つまり、オンラインカジノが違法であると立証することは極めて困難であるということが、こちらの事件では示されています。
検察でさえもオンラインカジノの違法性を立証することが難しく、略式起訴が落としどころであると考えられていたのです。
オンラインカジノの違法性について
オンラインカジノをプレイしてみたいという方もいますが、カジノというだけあって賭博なので、違法なのではないかと躊躇している方も多いと思います。
オンラインカジノは、インターネットで楽しめるギャンブルですが、日本国内で遊ぶ上で、違法なのかどうかは気になるところです。
しかし、結論から言うと、オンラインカジノは、違法でも合法でもなく、グレーゾーンであるという風な位置づけとなっています。
オンラインカジノは、他のギャンブルとは違い、具体的に法律で取り締まりを受けているというわけではありません。オンラインカジノを明確に禁止とする法律は現時点ではなく、日本国内では、法整備がまだまだ進んでいないのが現状です。
オンラインカジノは、こういった事情から、法律的にグレーゾーンとなっているのです。
オンラインカジノが特殊である事情
また、オンラインカジノは、他のギャンブルとは違った事情があります。
それは何かと言うと、上でも述べた通り、オンラインカジノは海外の業者が運営をしているということで胴元が海外にあるという点です。
日本国内において、賭博罪の対象となるのは、胴元が日本国内にあり、賭博の場を提供している場合となります。
海外において、オンラインカジノは、合法的に運営されています。つまり、日本の法律で、運営業者を裁くことが出来ませんし、
そんなことをすれば国際問題になってしまいます。
こういった事情により、オンラインカジノは違法であると一概に言えないのです。
オンラインカジノの注意点
オンラインカジノは、このように、法律的にはグレーゾーンとなっていますが、オンラインカジノを選ぶ際には慎重になる必要があります。
それは、日本の運営業者が運営をしているオンラインカジノの場合には、胴元が日本にあることになりますので、明らかに違法となり、逮捕されてしまう可能性が高いからです。
また、インカジといった、カフェでオンラインカジノが提供されているお店に関しても、これは国内で金銭のやりとりが行われているため、違法となり、摘発の対象となりますので、気を付けましょう。
オンラインカジノを選ぶ場合には、海外で合法的に運営されている、ライセンスを取得した大手のサイトを選ぶ必要があります。
今後オンラインカジノは、日本でも解禁される可能性がありますが、まだ道のりは長いともいえます。このため、摘発の対象とならないよう、慎重になる必要があるのです。